2005年6月6日
 食品リサイクル法に対応した食品残さ堆肥化試験
食品残さ堆肥で栽培した野菜の収穫、および弁当商品への利用について
本日6月6日に玉ねぎ約1.6トンを収穫
 
 株式会社サークルKサンクス(本部:東京都江東区、代表取締役社長:土方 清)では、愛知県経済農業協同組合連合会(愛知県名古屋市、代表理事理事長 山田 恒男氏。以下、JAあいち経済連)などの協力を得て、サークルK店舗から排出される事業系食品残さを堆肥化して、野菜の栽培に再利用する試験に取り組んでおります。この度、同試験で栽培した「玉ねぎ」を収穫し、サークルKの弁当の食材として利用することとなりました。同試験で栽培した野菜を実際に商品に採用するのは、今回が初めてとなります。

 当社では2003年春より、食品残さ堆肥化試験に取り組んでおります。今回の玉ねぎ栽培に用いた堆肥は、昨年7月に名古屋市内の一部のサークルK店舗(36店舗)より回収したお弁当や惣菜、パンなどの1日分の食品残さおよそ0.4トンを利用したものです。協力先にて一次処理した後に約70日かけて堆肥化し、JAあいち経済連およびJAなごやの協力を得て、JAなごや管内の生産農家ほ場(畑)にて昨年11月から玉ねぎを試験栽培してまいりました。

 収穫した玉ねぎおよそ1.6トンは、6月14日(予定)より、名古屋市を中心としたサークルK(約320店舗)にて販売される弁当の食材として利用する予定です(*)。
*約3万食の製造見込み。収穫の量に限りがあるため、無くなり次第、通常の食材に切り替えます。

 現在のところ、食品残さ堆肥化の取り組みは試験段階ですが、JAあいち経済連とサークルKサンクスでは、より多くの農家の協力を得ながら、資源循環型社会の構築に向けて取り組んでまいります。
 
 
【 食品残さ堆肥化試験の概要 】
 この試験は、2001年5月に施行された《食品リサイクル法》に対応するために、サークルKサンクスがJAあいち経済連に食品残さの堆肥化及び技術指導等の提携を要請し、両社がアサヒ環境システムなどの協力を得ながら、2003年5月から行っております。食品リサイクル法では、流通業などの食品関連事業者に対して、食品廃棄物の再生利用等の実施率を2006年度までに20%以上に向上させることが義務付けられております。当社では、関係機関の協力を得て、店舗から排出されるお弁当やパン、惣菜などの食品残さを堆肥化して再生利用することにより、目標値の達成を目指すとともに、安心・安全な野菜を食材として利用していきたいと考えております。
 
 
◇ 試験〜収穫、食材利用までの流れ
@ 2004年 7月17日(実施):店舗の事業系食品残さを三和清掃が回収し、アサヒ環境システムの名古屋オーガニックセンター(名古屋市南区)へ搬入、分別機を利用して食品残さと容器包装を分け、一次処理を施しました。
名古屋市内のサークルK 36店舗において、7月17日に発生したお弁当やパンなどのファーストフード類の廃棄(食品残さ)を三和清掃のトラックにて回収しました。集まった食品残さの総重量は容器を含め計0.4トンでした。名古屋オーガニックセンターでは、分別機を利用して食品残さと容器包装を分け、食品残さをプラントに入れて副資材(剪定枝・せんていし)を加え水分調整をした後にかくはんする一次処理が施されました。
A 2004年 8月27日(実施):一次処理をした食品残さを愛知県東海市内の井上牧場へ搬入し、牛ふんを加えて、切り返し・水分補給を実施して約70日間熟成させました。その後、JAあいち経済連にて堆肥の分析を実施しました。
B 2004年 11月4日(実施):堆肥が完成。JAあいち経済連の協力先農家のほ場(JAなごや大高支所管内農家 山口義博様)へ散布、玉ねぎの苗を11月15日に植えました。堆肥の肥料効果を期待し、化学肥料を減らした(慣行の30%減)栽培試験を実施。
C 2005年 6月6日(実施):玉ねぎおよそ1.6トンを収穫。2日間、乾燥した後に、サークルK米飯ベンダー(カネ美食品)の取引先にて商品に適したサイズにカットされ、名古屋市港区にある弁当工場に納入されます。
D 2005年 6月14日(予定):上記工場で製造している弁当の食材として、使用される見込みです。名古屋市内を中心としたサークルK約320店に納品・販売されます。
 
 
【 今後の計画 】
 弁当の食材供給には、収穫時期が特定でき一斉収穫が可能な野菜が適しているため、協力先のアドバイスを受けながら複数種類の野菜の栽培を実施し、年間をとおしての食材供給の実現を検討してまいります。
 
 
参考資料
< 主な関係先の概要 >
○ 愛知県経済農業協同組合連合会(JAあいち経済連)
所在地: 愛知県名古屋市中区錦三丁目3番8号 農林会館内
代表者: 代表理事理事長 山田 恒男氏
事業理念: 会員JAとともに、農畜産物の"生産から消費まで"のマーケティング活動を展開し、農家組合員の『経営安定化』に向けた専門的かつ総合的な事業支援を行う。
ウェブサイト http://www.ja-aichi.or.jp/
 
○ アサヒ環境システム株式会社
本社所在地: 東京都目黒区柿の木坂1丁目17番24号
工場所在地: 名古屋市南区加福町1−2
代表者: 代表取締役社長 塚本 純男氏
事業内容: 堆肥製造に関する研究開発、堆肥化プラントの設計・施工などの環境保全事業等
ウェブサイト http://www.aesj.co.jp/
問合せ先: 担当 営業部 荒川 拓氏、電話 052-614-3551
 
○ 三和清掃株式会社
所在地: 愛知県小牧市大字本庄2613番地114
代表者: 代表取締役社長 宮川 勇次郎氏
事業内容: 廃棄物収集運搬業
ウェブサイト http://www.ja-aichi.or.jp/
 
 
< 2004年7月17日に行った生ごみ搬入の様子 >
↑アサヒ環境システム(名古屋市南区)への搬入 ↑回収された事業系食品残さ
 
<2004年8月27日〜11月4日 愛知県東海市・井上牧場での堆肥熟成化の様子 >
↑井上牧場 ↑堆肥の切り返し
 
< 2005年4月6日 玉ねぎ生育の様子 > < 2005年6月6日 玉ねぎ収穫の様子 >
↑JAなごや大高支店管内の畑 →
 
 
以上