2003年11月18日

食品リサイクル法に対応した食品残さ堆肥化試験
食品残さ堆肥で栽培した野菜の収穫について

〜11月18日にブロッコリーおよそ300株を収穫〜


 サークルケイ・ジャパン株式会社では、愛知県経済農業協同組合連合会(愛知県名古屋市、経営管理委員会会長 野村 弘。以下、JAあいち経済連)などの協力を得て、愛知県内において、コンビニエンスストア「サークルK」から排出された事業系食品残さを堆肥化して野菜の栽培に再利用する試験を今年5月から続けてまいりました。

 この度、試験栽培した野菜(ブロッコリー)が順調に成長し収穫時期を迎えたため、本日、およそ300株を収穫いたしました。収穫したブロッコリーは、社内で食味検査等を行って味と品質を確認し、今後、サークルKで販売する弁当類の食材への活用を検討いたします。
 現在のところ、食品残さ堆肥化の取り組みは試験段階ですが、JAあいち経済連とサークルケイでは、より多くの農家の協力を得ながら、資源循環型社会の構築に向けて取り組んでまいります。

【 食品残さ堆肥化試験の概要 】
 この試験は、2001年5月に施行された《食品リサイクル法》に対応するために、サークルケイがJAあいち経済連に食品残さの堆肥化及び施用技術指導等の提携を要請し、両社が名古屋市環境局やアサヒ環境システムなどの協力を得ながら、今年5月から行っております。食品リサイクル法では、流通業などの食品関連事業者に対して、食品廃棄物の再生利用等の実施率を2006年度までに20%以上に向上させることが義務付けられております。サークルケイでは、行政ならびに関係機関の協力を得て、店舗から排出されるお弁当やパン、惣菜などの食品残さを堆肥化して再生利用することにより、目標値の達成を目指すとともに、安心・安全な野菜を食材として利用してまいりたいと考えております。

【 試験のスケジュール 】

@ 2003年 5月21日(実施):店舗の事業系食品残さを三和清掃、西山商店が回収し、アサヒ環境システムの名古屋オーガニックセンター(名古屋市南区)へ搬入、分別機を利用して食品残さと容器包装を分け、一次処理を施しました。

名古屋市内のサークルK約70店舗において、5月18、19、20日に発生したお弁当やパンなどのファーストフード類の廃棄(食品残さ)を三和清掃、西山商店のトラックにて回収しました。集まった食品残さの総重量は容器を含め計1,330kgでした。名古屋オーガニックセンターでは、分別機を利用して食品残さと容器包装を分け、食品残さをプラントに入れて副資材(剪定枝)を加え水分調整をした後に攪拌する一次処理が施されました。

A 2003年 6月11日(実施):一次処理をした食品残さを名古屋市鳴海清掃工場の堆肥化施設へ搬入し、毎週、切り返し・水分補給を実施し、二ヶ月間熟成させました。その後、JAあいち経済連営農支援センターにてポット試験による堆肥の品質性状調査(※)を実施しました。
(※)ポット試験とは、作物の発芽・幼植物の生育および養分吸収量(成分の含有量、吸収量、利用率)等から堆肥の品質性状について調査をする試験です。

B 2003年 8月下旬(実施):堆肥が完成。JAあいち経済連の協力先農家の圃場(JAなごや大高支店管内農家 山口義博 様)へ散布、ブロッコリーを定植。堆肥の肥料効果を期待し、化学肥料を減らした栽培試験を実施。

C 2003年11月18日(実施):ブロッコリーを収穫(およそ300株)。社内で食味検査等を行い、味と品質を確認。

【 今後の計画 】
 ブロッコリーの収穫は、来年2月と4月にも予定しており、今回のものと合わせて総計1,000個の収穫を見込んでおります。今後、見込みどおりに生育し、野菜の味と品質が当社の定める基準に達していることが確認できれば、弁当等の食材への活用を検討してまいります。

 JAあいち経済連では化学合成の農薬や肥料を慣行の半分以下に減らした農産物「いきいき愛知」を通して、食の安心・安全の確保に取り組んでおります。
 一方サークルケイでは、これまでにも食品残さリサイクルの実験に取り組んでおり、三重県での取り組み例では、サークルK店舗から排出された食品残さを廃棄物業者のリサイクル工場にて有機堆肥を製造し、業者の農地や契約農家へ供給し有機野菜を栽培しております。現在、このような取り組みを114店舗において行っております。

 今後も両社は相互協力しながら、食品残さの再資源化の研究を推進し、循環型社会の構築と、安心・安全な食品の提供に向けて取り組んでまいります。

◆参考資料◆

< 主な関係先の概要 >

○ 愛知県経済農業協同組合連合会(JAあいち経済連)
所在地:愛知県名古屋市中区錦三丁目3番8号 農林会館内
代表者:経営管理委員会会長  野村 弘氏
代表理事理事長 山田 恒男氏
事業理念:会員JAとともに、農畜産物の“生産から消費まで”のマーケティング活動を展開し、農家組合員の『経営安定化』に向けた専門的かつ総合的な事業支援を行う。
ウェブサイト http://www.ja-aichi.or.jp/

○ 名古屋市環境局ごみ減量部資源化推進室
所在地:名古屋市中区丸の内三丁目1番1号
担当:資源化推進室長 平出 勝氏
問合せ先:担当 資源化推進室 西田氏、電話 052-972-2379

○ アサヒ環境システム株式会社
本社所在地:東京都目黒区柿の木坂1丁目17番24号
工場所在地:名古屋市南区加福町1−2
代表者:代表取締役社長 塚本 純男氏
事業内容:堆肥製造に関する研究開発、堆肥化プラントの設計・施工などの環境保全事業等
ウェブサイト http://www.aesj.co.jp/
問合せ先:担当 営業部 荒川 拓氏、電話 052-614-3551

○ サークルケイ・ジャパン株式会社
所在地:愛知県稲沢市天池五反田町1番地
代表者:代表取締役社長 土方清
事業内容:コンビニエンスストアのフランチャイズ事業等
ウェブサイト http://www.circlek.co.jp

○ 三和清掃株式会社
所在地:愛知県小牧市大字本庄2613番地114
代表者:代表取締役社長 宮川 勇次郎氏
事業内容:廃棄物収集運搬業

○ 有限会社 西山商店
所在地:名古屋市南区豊田一丁目24番7号
代表者:西山 幸光氏
事業内容:廃棄物収集運搬業

以上